手っ取り早く部屋を綺麗にするには、壁紙をリフォームするのが一番です。
しかし壁紙をリフォームするといっても、様々なメーカーから、数百種類の壁紙が販売されているので、「どの壁紙を選んだらいいんだろう?」と迷います。
そこで、この記事では壁紙の選び方や壁紙リフォームの費用などをご紹介します。
壁紙の種類
壁紙は
- 塩化ビニル製
- 紙製
- 布製
など様々な商品が販売されています。
以下に、それぞれの壁紙の特徴を紹介します。
塩化ビニル製の壁紙の特徴
塩化ビニル製の壁紙の特徴は
- 洋風から和風まで、柄が豊富で商品数が多い
- 丈夫で施工しやすく、価格が安い
- 消臭効果や吸湿性があるなど、機能的な壁紙も販売されている
- アレルギー物質の吸着効果がある壁紙も販売されている
塩化ビニル製の壁紙は、丈夫で安価で施工しやすいため、広く普及し、壁紙をリフォームする際は、リフォーム店から塩化ビニル製の壁紙を勧められることが一般的です。
またタバコやペットの臭いを緩和するなど消臭効果があると謳う壁紙や、洗面脱衣室向けの吸湿性がある壁紙なども販売されていますが、それら効果は年々劣化するため、5〜10年に一度の間隔で貼り替えが必要です。
紙製の壁紙の特徴
紙製の壁紙の特徴は
- 紙ならではの優しい風合いを楽しめる
- 商品数や柄のバリエーションが少ない
- 傷や汚れに弱い
- 価格は塩化ビニル製の壁紙より、やや高め
紙製の壁紙は、紙で作られているだけに、優しい風合いを楽しめますが、水濡れに弱く、汚れやすいため、キッチンや洗面脱衣室、子供部屋などには不向きといえます。
しかし金箔がまぶされた豪華な壁紙も販売されているため、和室をリフォームする際は、紙製の壁紙がおすすめです。
布製の壁紙の特徴
布製の壁紙の特徴は
- 北欧風や東欧風など、テキスタイルな質感を楽しめる
- 布製だけに照明光を反射せず、落ち着いた空間を演出できる
- 高級感がある
- 商品数が少なく、価格は高め
布製の壁紙は「織物の壁紙」とも呼ばれ、布で作られているだけに、塩化ビニル製の壁紙にはない暖かみのある質感を楽しめ、アンティーク調の家具が並んだ部屋にも似合います。
ただし布製の壁紙は、取り扱うリフォーム店や、リフォーム事例が少ないため、職人さんが施工できない、または不慣れな場合があります。
そのため布製の壁紙でのリフォームを希望する場合は、事前に布製の壁紙でのリフォームが可能か、リフォーム店に確かめる必要があります。
壁紙の選び方
壁紙は、サンゲツ、リリカラ、東リなどの内装メーカーから、数百種類の商品が販売され、どれを選ぶか迷いますが、それぞれのメーカーはホームページでカタログを公開しています。
壁紙を選ぶ際は
- まず壁紙を販売するメーカーの公式サイトでカタログを閲覧する
- 気に入った壁紙のメーカー名と型番を控える
- その壁紙でリフォームをしたいことをリフォーム店に伝える
という手順を踏み、リフォームを勧めていきます
またリフォーム店には、3cm四方に切り取った、本物の壁紙が数百枚貼り付けられたカタログを常に用意しているため、そのカタログを見つつ壁紙を決めることも可能です。
さらに内装メーカーによっては、壁紙のサンプルを用意したショールームを出店しているため、ショールームで実際の壁紙を見ながら決めるという方法もあります。
なお内装メーカーの公式サイトなどを見ると
「縦にストライプが入っている壁紙を使うと、天井が高く見え、横にボーダーが入っている壁紙を使うと、部屋が広く見える」
などと書かれていますが、それらの効果は最初のうちだけで、見慣れると特に広さは感じなくなります。
そのため壁紙を選ぶ際は、壁紙のデザインや色だけに目を奪われず、家全体のカラーコーディネートを配慮し、その家に合ったシンプルな壁紙を選ぶことをおすすめします。
シンプルな壁紙は飽きにくく、違和感もなく、末永く使えます。
壁紙の補修の費用はいくらが相場?
壁紙をリフォームするにあたり、もっとも気になるのは費用です。
そこで壁紙リフォームの費用の相場を、部屋の広さに分けてご紹介します。
部屋の広さ | 費用相場 |
---|---|
1帖 (洗面室やトイレなど) | 5万円程度 |
6帖 (寝室や和室など) | 5万円程度 |
10帖 (ダイニングキッチンなど) | 8万円程度 |
選んだ壁紙は同じでも、リフォーム費用は依頼するリフォーム店により変動します。
そのため複数のリフォーム店から見積もりを取り、金額を比較することをおすすめします。
また1帖の部屋と6帖の部屋の費用がどちらも5万円程度と同額ですが、まとめてリフォームを依頼すると、合わせて8万円でOKなど、値引きしてもらえる場合もあります。
なおリフォームをする部屋の壁が、土壁や板壁であったり、トイレなどでタイルが貼られている場合も、下地処理をしたり、タイルを剥がすことにより、壁紙を貼ることが可能です。
しかし下地処理は壁紙を貼る際と同程度の費用が必要で、タイルを剥がすためには壁紙を貼る倍以上の費用が必要です。
このため土壁やタイルが貼られている部屋に壁紙を貼りたい場合は、リフォーム店に下地処理を含んだ費用を確認しておくことが大切です。
壁紙リフォーム業者の選び方
リフォーム業者と一口に言っても、各社とも得意分野が分かれています。
まずは壁紙リフォームの実績が豊富な会社なのかどうかを確認しましょう。
特に布製の壁紙の場合は、リフォーム店の技術力によって仕上がりに大きな差が生まれます。
壁紙リフォームの経験が豊富な会社は貼り替え工事に慣れているだけでなく、メーカーとの取引量も多いため、オシャレな壁紙や機能性に優れた壁紙を安価に仕入れてもらうことも可能です。
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