「スケルトンリフォーム」を聞いたことがありますか?
全面的に間取り変更が可能なこともあり、いま話題となっています。
話題のスケルトンリフォームとは
スケルトンリフォームとは、間仕切り壁を撤去して構造体だけの状態にし、内装工事を一から行うリフォームのことです。
一旦、構造体だけにするので、広々としたリビングダイニングキッチンにすることもできますし、好きな間取りに変更することもできます。
施工面積が家全体に及ぶので費用もかかりますが、部分リフォームを繰り返すよりも結果的には時間もお金も節約できる場合もあり、デザインの統一が図れます。
全面的に間取り変更が可能なこともあり、子供が巣立つなどにより家族構成が変わった団塊の世代には特に人気のリフォームです。
明るく開放的なワンルームのLDKに
スケルトンリフォームをされる方の多くは、広々としたリビングダイニングキッチンを希望する方が多いです。
確かに間仕切り壁がない分、明るく開放的になりますし、家族も集まりやすくなります。
また天井高や吹き抜けにすることで伸び伸びとした空間になり、面積以上に部屋が広く感じられます。
ただ家族の気配が感じやすくなる分、オープンすぎてかえって落ち着かないという方もいるでしょう。
その場合は最小限の壁だけ設け、設けるとしても上部は空けておくなどして完全に塞がないようにすると、個室感を保ちながら家族の気配も程良く感じられます。
またワンルーム状態にする場合は、家具の置き場が減りがちなので、リフォームプランを練る際に、主要家具の置き場も考慮しながら間取りは考えていくと良いです。
ワンルーム状態にした場合でも、光と風を通すオープン棚なら、たとえ中央に置いたとしても開放感を損なわずにリビングダイニングをゾーニング(区分)できます。
「一戸建て」スケルトンリフォームを検討している場合の注意点
すじかいのある構造壁は取りはずせないなどの制約があるので、事前の確認が必要です。
「マンション」スケルトンリフォームを検討している場合の注意点
間仕切り壁の撤去は比較的簡単ですが、構造によっては真上の部屋の配管がむき出しになり、水音が直接伝わることもあるので、音問題は覚悟する必要があります。
スケルトンリフォームなら老朽化した配管や配線も交換できる
スケルトンリフォームにすると構造体の状態を確認できるので、老朽化した配管や配線を取り替えられるのもメリットの一つです。
これから何十年とまた安心して暮らすことができます。
ただし配管・配線がむき出しになるので、場合によっては見栄えの良い配管に替え、配線を綺麗に整える必要があります。
コンセントやスイッチの位置も、暮らしに合わせて変更したり、新設したりもできます。
スケルトンリフォームはマンションでも可能ですが、水回りの移動には制限が出るので、管理規約と合わせて担当者に相談をしてください。
梁を空間のポイントにするスケルトンリフォーム
スケルトンリフォームをすると、構造体によっては開放的すぎて、かえって締まりがなく感じることもあります。
そんな場合は梁があるとアクセントになって程良く引き締まります。
方法としては
- 構造補強のために新たに梁を設置
- 天井を取り払って梁をあらわにする
- 意匠用の飾り梁を設置する
などがあります。
飾り梁は、中が空洞になったウレタン製や樹脂製などですが、本物そっくりにつくられていて、珪藻土や無垢材など自然素材の壁や床との相性も良いです。
軽量で手軽に扱えるので比較的どこにでも設置できますし、照明とのバランスを考えることでお洒落な空間を演出できます。
スケルトンリフォーム業者の選び方
リフォーム業者と一口に言っても、各社とも得意分野が分かれています。
まずはスケルトンリフォームの実績が豊富な会社なのかどうかを確認しましょう。
スケルトンリフォームの経験が豊富な会社は間取り変更工事に慣れているだけでなく、メーカーとの取引量も多いため、安価に梁を仕入れてもらうことも可能ですし、配管・配線を生かしたお洒落なリフォーム設計にも長けています。
あなたはどんな間取りに変更したいですか?