「こんな家に住みたい」という理想はあれど、予算にも限りがあります。
予算内で住み心地の良い家を手に入れるには、事前の計画が大切です。
ここでは満足のいくリフォームを実現させるため、リフォーム計画を立てる際の3つのコツをお伝えします。
1:中古住宅とリフォームのバランス
目星をつけた中古住宅の下見を何件かしていくと、どうしても広い家や綺麗な家に目がいってしまいがちに。
その結果、中古住宅の購入予算を超えてしまい、リフォーム費用がほとんど残らないということがあります。
あるいは、一見すると家の中は綺麗でリフォームはほとんど不要そうに見えても、屋根がボロボロでリフォーム予算の大半を屋根に回すことになってしまい、憧れのキッチンを断念するはめに…というケースもあります。
中古住宅を下見する際には、その物件ならどのくらいのリフォームが必要かを概算してもらい、予算内に「物件購入価格+リフォーム概算」が納まるかどうか判断することが重要です。
また古いものを全部壊して、全部つくり直していては予算がいくらあっても足りません。
「壊さないで必要なものだけつくる」もしくは「壊してあまりつくらない」という考え方もあります。
なお中古住宅を購入する際には不動産仲介手数料が、住宅ローンの申し込みには融資手数料がかかってきますので、これらの手数料も予算に組み込んでおく必要があります。
2:リフォームする部分を厳選
リフォームを考えるとデザインや機能性などお洒落でワクワクすることばかりに目が向きがちですが、中古物件の場合、老朽化した家の補強・修繕が最優先です。
まずは基本性能を取り戻すことを第一に考え、その上でデザイン性や機能性を向上させたい部分を選んでいきます。
なお部分リフォームをする場合、リフォームした部分としていない部分の床や壁が繋がっていると、手をつけていない部分の古びた感じが目につきやすく、満足度が低くなりがちです。
そこで扉を境にするなど視覚的にスペース区分できる部分でリフォーム箇所を区切ると、リフォーム完成後の満足度も上がりやすいです。
3:仕上げや設備機器はシンプルに
配管・コンクリート・梁などはあえて隠さず見せるデザインにしたり、壁や建具を極力減らしたオープンスタイルにしたりと、仕上げを省くことでリフォーム費用を抑えられます。
また設備機器や家具の選び方でも費用は調整できます。
「IKEA」「ニトリ」「無印良品」などを上手く活用し、お金をかけなくても理想の家に近づける工夫が大切です。
DIYもコストダウンの1つの選択肢です。
ペンキを塗るなど素人でも比較的簡単にできる作業を自分たちでやれば、その分費用は抑えられます。
また家への愛着も、より一層湧きます。
無理のないリフォーム予算を算出してみよう!
リフォームは大きな買い物だけに、資金繰りを誤ると家計に大きな打撃を与えかねません。
まずはゆとりのあるリフォーム予算計画を立てましょう!
- 現在の貯蓄から頭金に回せる金額はいくら?(現金・定期預金・株・投資信託など)
- 現在、支払っている家賃や駐車場代はいくら?
- 今後、毎月の収入から住宅用資金に回せる金額はいくら?(子供の教育費や自分の老後資金の貯蓄も必要なので、高く見積もり過ぎないよう注意)
- 毎年かかる固定資産税はいくら?
- 管理費や修繕積立金はいくら?(マンションの場合)
- 屋根や外壁のメンテナンス費用はいくら?(一戸建ての場合)
- 定年まであと何年?(ローンの返済期間)
- 金利はいくら?
意外に忘れがちなのが、新居での生活費が上がりがちな点です。
「今までよりも家が広くなったので、光熱費が上がってしまった」
「都心エリアに引っ越したので、何もかも物価が高い」
というケースもあるので、多少の生活費アップにも対応できる、ゆとりある資金計画を立てることが大切です。
まずは「準備できるお金」と「返済できるお金」を把握するところから始めてください。