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窓リフォーム(サッシリフォーム)費用の相場と見積もりのコツ

窓リフォーム

窓のリフォームと聞くと、「壁を壊すなど、大掛かりな工事が必要なんでしょ?」と思われるかもしれませんが、実は、壁を壊す必要はなく、窓枠もそのままで、簡単にリフォームをすることが可能です。

ただ様々な建材メーカーから多様な窓が販売され、価格も様々なので、窓選びには苦労します。

そこで、この記事では窓の種類や、窓リフォーム費用の相場などをご紹介します。

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窓(サッシ)の種類と選び方

窓リフォーム

窓は大きく分類すると

  1. 1円玉などに使われるアルミだけで作られた「アルミサッシ
  2. 屋外側はアルミで、室内側は合成樹脂で作られた「樹脂窓

の2つに区別されます。

アルミサッシの特徴

  • 価格が安い
  • 熱を通しやすく、断熱性が低い
  • 結露が出やすい
  • カラーバリエーションが少ない

アルミサッシは価格が安いのが最大の利点ですが、アルミで作られているだけに熱伝導率が高く、外気温が室内に伝わりやすいため、冬季は結露が出やすいという欠点があります。

なおアルミサッシは

  • 1枚のガラスで作られた「単層ガラス」の商品
  • 2枚のガラスで作られた「複層ガラス(ペアガラス)」の商品

が販売され、建材メーカーのカタログでは「アルミサッシでも、複層ガラスの商品であれば結露が発生しにくい」と記載されています。

しかしアルミサッシは、単層ガラスでも複層ガラスでも、ほとんどの場合は結露が発生するため注意してください。

樹脂窓の特徴

  • 価格が高い
  • 熱を通しにくく、断熱性が高い
  • 結露が出にくい
  • カラーバリエーションが多い

樹脂窓は、アルミサッシと比べ、価格が高いという欠点がありますが、屋外側はアルミで、室内側はプラスチックに似た合成樹脂で作られているため、外気温が室内に伝わりにくく、結露が出にくいという利点があります。

好みの窓をお得に手に入れる方法

窓は

  • リクシル
  • YKK AP
  • 三共アルミ
  • エクセルシャノン
  • KARVI

などの建材メーカーから販売されていますが、リフォーム店はどのメーカーの窓も均一に取り扱うわけではなく、基本的には1〜2つのメーカーと提携し、提携するメーカーの窓を安く施工するという特徴があります。

例を挙げると

「Aリフォーム店」は主にリクシルと提携し、リクシルの窓は3割引で施工するが、提携していないYKK APの窓は1割引で施工する。

「Bリフォーム店」は主にYKK APと提携し、YKK APの窓は3割引で施工するが、提携していないリクシルの窓は1割引で施工する。

そのため窓を選ぶ際は、

  1. 建材メーカーのホームページでお気に入りの窓を探す
  2. その窓を取り扱うリフォーム店を探す

という手順を踏むことが、お気に入りの窓を安く導入するコツです。

なお、リクシル、YKK AP、三共アルミなどの建材メーカーは、各都道府県にショールームを出店しているため、ショールームに行ってお気に入りの窓を探し、ショールームからその窓を取り扱うリフォーム店を紹介してもらうという方法もあります。

この方法であれば、手っ取り早く、ご自宅の窓をお気に入りの窓にリフォームをすることが可能です。

ただしショールームで紹介されるリフォーム店は老舗のリフォーム店が多く、老舗のリフォーム店はクオリティが高い工事が期待できるものの、工賃が高いというデメリットがあるため注意してください。

窓リフォームでこだわりたい2点

窓リフォームは家の中に明るい光と気持ちの良い風を通すための重要ポイントです。

1)風通しの良さ

まずは「風通しの良さ」を軸に窓リフォームを考えてみます。

通風で重要なのは

  • 風を呼び込む窓
  • その風が抜けていく窓

の2つが必要ということです。

対角に設けられると理想ですが、難しければ可能な限り離してプランを設計していきます。

その他、出入り口のドアを省いたり、引き戸など、開けたままにできる扉を採用すると風が家の中を通りやすいです。

間仕切り壁の上部を少しあけるのも良いです。

2)自然光の取り込みやすさ

次は「自然光の取り込みやすさ」を軸に窓リフォームを考えてみます。

採光面では、壁窓よりも3倍の採光性がある天窓(トップライト)がおすすめです。

その他、内装をできるだけ白でまとめ、反射光で明るさを確保できます。

室内窓を設ける場合は、開閉できるものにすると、採光と通風のどちらにも有効です。

窓リフォームをすると防音性が向上するってホント?

建材メーカーのホームページには、窓をリフォームする効能として「防音性の向上」が謳われていますが、壁や天井に断熱材が入っていない状態の場合、窓だけをリフォームしても防音性はあまり向上しません

そのため断熱材が入っていない状態で、防音性を期待しつつ窓をリフォームする場合、費用は高くなりますが、窓をリフォームしつつ、壁や天井に断熱材を入れることがオススメです。

窓リフォーム費用はいくらが相場?

窓のリフォーム費用は

  • 導入する窓のグレード
  • 窓の大きさ
  • 建材メーカー
  • リフォーム店
  • 施工方法

などにより変わってきます。

以下に、窓リフォーム費用の相場をご紹介します。

なお紹介する例はすべて2枚のガラスで作られた「複層ガラス(ペアガラス)」の窓で、一般的な引違い窓の場合です。

窓の大きさ費用の目安
樹脂窓の掃き出し窓
(高さ190cm×幅200cm程度)
20~25万円程度
アルミサッシの掃き出し窓
(高さ190cm×幅200cm程度)
18万円~23万円程度
樹脂窓の腰掛け窓
(高さ100cm×幅150cm程度)
15~20万円程度
アルミサッシの腰掛け窓
(高さ100cm×幅150cm程度)
13~18万円程度

一度に数カ所の窓のリフォームを依頼すれば値引きしてもらえることがあるため、複数の窓をリフォームする場合は、リフォーム店に価格交渉をしてみるといいです。

窓リフォームと「省エネリフォーム減税制度」について

断熱性に優れた窓にリフォームをすると、確定申告の際に「省エネリフォーム減税制度」を利用できます。

総額50万円を越えるリフォームの場合など一定の条件がありますが、適用されれば、所得税や固定資産税が減額されます。

せっかくの減税制度なので、使わないのはもったいないです。

50万円を超える、断熱性も高める窓リフォームを検討されている場合は、ぜひ一度制度の詳細を確認してみてください。

省エネリフォーム減税制度について→

窓リフォーム業者の選び方

リフォーム業者と一口に言っても、各社とも得意分野が分かれています。

まずは窓リフォームの実績が豊富な会社なのかどうかを確認しましょう。

窓リフォームの経験が豊富な会社は取り替え工事に慣れているだけでなく、メーカーとの取引量も多いため、安価に窓や窓枠などを仕入れてもらうことも可能です。

あなたはどんなデザイン・機能の窓が欲しいですか?