築年数が長い家屋などでは今だにトタン屋根も少なくありませんが、トタン屋根は錆が発生しやすいという性質上、定期的な塗り替えが必要になってきます。
トタン屋根の塗り替え周期としては、5~10年が目安となります。
この記事では、トタン屋根の塗装価格や自己負担0円でプロに塗装してもらう方法などをお伝えします。
トタンの特徴と種類
トタンとは薄い鉄板に亜鉛メッキが施された鋼板のことを指し、平トタン、波トタン、瓦棒などの種類があります。
その価格の安さから、以前はよく住宅の屋根にトタンが使用されていました。
しかし断熱性が低いため、夏場は家屋が暑くなりやすいというデメリットがあります。そのため現代の家屋に用いられることはほとんどなく、使用されるのはもっぱら車庫や倉庫の屋根などです。
耐久性が低いため、錆を放置しておくとトタン内部にまで錆が生じてボロボロになってしまいます。そうなると塗装だけでは元通りにならないため、定期的に塗装を施して寿命を延ばすメンテナンスが必要です。
トタン屋根の塗装工程の特徴
- 高圧洗浄
- 下地調整
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
基本的なトタン屋根の塗装工程は外壁塗装や屋根塗装と同じですが、特徴としては2の下地調整で行われる「ケレン作業」があります。
ケレン作業とは、劣化した古い塗膜や錆を徹底的に落とし、トタン表面に細かなキズをつける「目荒らし」を行うことで新しく塗る塗料の密着力を高める作業のことです。
ケレン作業で手抜きすると、塗り替え後すぐに塗膜が剥がれてしまうというトラブルが発生しやすいので、入念に行い下地処理を施すことが重要になってきます。
また3の下塗り工程において、鉄錆の発生を防ぐ錆止め塗料を塗ることも大切になります。
トタン屋根の塗装価格
トタン屋根の塗装価格は、塗料の種類やトタンの傷み具合によって大きく変わってくるので一概にはいえませんが、劣化がひどくなければ、10~30坪の一般的な一戸建ての場合、25~40万円が相場といえます。
一方、劣化が激しいトタン屋根の場合は、葺き替えが必要なこともあります。
トタン屋根の下に敷いてある下地やルーフィングにまで傷みが及んでいるようなら、塗り替えでは対応できない可能性もあるからです。この場合は屋根の葺き替えが必要になってきますが、塗装に比べると価格は高くなります。
定期的に塗り替えるか、思い切って葺き替え工事をするかは、その時のトタン屋根の劣化具合や予算にもよりますが、長期的なランニングコストを考慮しながらプロの塗装業者に相談するといいですね。
「塗装」「葺き替え」どちらを選択するにしても、まずは見積もりをとるところから始まります。価格面で損しないためにも、必ず複数の業者から見積もりをとり比較する「相見積もり」を行いましょう。
今は『ヌリカエ』のような無料で使える一括見積もりサイトもあるので、相見積もりも10秒ほどと手軽に行うことができます。
タダでトタン屋根をプロに塗装してもらう方法
そして実は、なんと無料でトタン屋根の塗装をプロにしてもらう方法もあるんです。
キャンペーンやモニター特典を利用する方法ではありません。
それは「火災保険」の有効活用です!
というのもトタン屋根に不具合が生じる原因の中には、経年劣化の他に、突風や大雪など自然猛威による損壊もあるからです。
この場合、火災保険の「風災・雪災・ヒョウ災」補償で保険金を給付される可能性があるんです!
普通は屋根に上ることはないので気付きにくいですが、もし突風や積雪などでトタン屋根がズレたり浮いたりと少しでも壊れたら、自己負担金0円でトタン屋根を塗装できるかもしれません。
詳細は「知らないと損!火災保険で外壁塗装や屋根塗装の費用が無料になる!」でまとめていますので、火災保険に加入済みの方はチェックしてみてください。
トタン屋根の塗装まとめ
以上、トタン屋根の塗装についてお伝えしてきました。
まとめると
【火災保険 未加入の方】
- 「外壁塗装ヌリカエ」で一括見積もりをし、価格や塗装業者を比較する
- 塗り替えと葺き替え、どちらが適しているか相談する
【火災保険 加入済の方】