「家の外観は特に気にしていないから、外壁や屋根の塗り替えは後回し」なんてことはありませんか?
外壁塗装や屋根塗装は「家を長持ちさせるため」に欠かせないものなんです。
外壁や屋根を塗り替えなければならない2つの理由
1)外観の美しさ
家は5年も経てば、新築であっても、雨、ほこり、排気ガス、錆、泥などで汚れてきます。
車も車庫に置いているとはいえ、長いこと洗わなかったら砂ぼこりが溜まりますよね。
家も同じです。
家が汚れていると、ご近所に対して「みっともない」という気持ちになります。
また仕事や買い物から家に帰ってくるたびに古びた我が家を見るのは、あなたも気持の良いものではないと思います。
だから塗り替えを行い、新築当初の外観美を取り戻すのです。
2)家の保護
そして見た目よりも大切な塗装の役割は、家を長持ちさせることです。
外壁塗装や屋根塗装をしないと、家の寿命が短くなってしまいます。
新築であれ中古であれ、家の購入には何千万円もかけましたよね。
そんな家を長持ちさせ、快適に暮らし続けるために塗り替えが必要なのです。
人が住んでいない空き家は朽ちるのが早いですが、たとえ人が住んでいても、やはり手入れをしなければ、家は確実に傷んできます。
特に外壁と屋根は、強い日差し、風、台風、雪といった過酷な環境に365日さらされ続けています。
この過酷な環境から家を守るのが塗装であり、塗膜=バリアなのです。
「塗り替えが不要の半永久的な塗料はないのか?」と思われるかもしれませんが、残念ながらそのような塗料はまだ存在せず、塗膜は時間の経過とともに少しずつ衰えていきます。
塗膜の劣化を放置しておくと、塗膜はどんどん弱まり、破れたり剥がれたり。
そうすると防水バリア効果もなくなってしまい、外壁材が雨水に直接触れて破損するのは時間の問題となります。
目に見えない雨漏りの恐怖
雨漏りは天井に穴が空いて発生するだけが原因ではありません。
外壁のひび割れから雨水が侵入してという場合も多いんです。
外壁には「ヘアクラック」と呼ばれる髪の毛くらいの細いひびがはいっていることがあります。
外壁材や屋根の裏側には防水シートが敷き詰められているので、ヘアクラックぐらいなら防水シートが一時的には防いでくれます。
ただ、防水シートも完璧ではありません。
なぜなら防止シートは釘を打って張るので、釘穴が空いてしまうからです。
さらにその上から針金製の網をかぶせるのですが、この網も釘で固定します。
つまり防水シートは釘穴だらけなので、たとえ新築時であったとしても完璧な防水効果はないのです。
そのためヘアクラックほどの細かいひびとはいえ、モルタルなどの外壁材にダメージが与えられていることに変わりはないので、放置し続けていると破損部が拡大してしまいます。
こうして防水シートが一度破れてしまうと、じわじわと雨水が家の内部に侵入しはじめ雨漏りの原因に。
2階部分の外壁のひびから雨水が入りこみ、壁の内部をつたって、1階の天井から雨漏りが始まってしまうのです。
でも写真のように「雨漏りが!」と目に見えて気づけるのはまだマシです。
最悪なのは、家を支えている柱など、壁の内部の「見えない部分」に雨漏りするケースです。
目に見えない部分の雨漏りを長年放置していると、柱などの骨組みの腐食が進行し、家全体に微妙な歪みが生じます。
たとえば「最近なぜか窓やドアの開閉がスムーズにいかないな~」と感じることはありませんか?
あるいは室内の壁に原因不明のカビを見つけたり、梅雨でもないのに家の中がジメジメしていると感じたりすることはありませんか?
湿気を好むシロアリによって家を支える柱を食い荒らされたら大変です。
目に見えない雨漏り。
それは室内に雨が漏れ出すまでの潜伏期間のようなものです。
潜伏期間が長けれ長いほど、異常に気づいた時には家はボロボロとなっていて、資産価値ゼロなんてこともあります。
クラック(ひび・割れ目・裂け目)は塗り替え時期を示す症状の1つです。
「これくらいなら大丈夫だろう」とタカをくくっていると大変なことになります。
塗り替え時期が遅くなればなるほど、いざ建物の補修をする際には大掛かりな工事が必要となり費用がかかります。
病気と同じように、家も早期発見・早期塗り替えが大切。
年に2回ぐらいは外壁を見回り、ひび割れなどがないか点検しましょう。