外壁塗装・屋根塗装にかかわる塗装不良には、
- 塗装作業中に見つけられる欠陥
- 年月が経過してから発生してくる欠陥
があります。
この記事では、塗装不良それぞれの原因と予防方法についてまとめました。
塗装作業中もしくは乾燥中の塗装不良
欠陥 | 現象 | 原因 | 予防 |
---|---|---|---|
たれ | 塗料が流れている | ・粘度が低すぎる ・気温が低すぎる ・一度に厚塗りしている | ・過剰な希釈はしない ・適切な気温下で施工する ・塗り一回あたりの適量を守る |
しわ・縮み | 塗膜表面にちりめん状のしわが入る | ・塗膜が厚い ・下塗りの乾燥が不十分 ・上塗り溶剤が下塗り塗膜を溶解 | ・厚塗りしすぎない ・十分な乾燥を行う ・塗料の組み合わせを再考 |
乾燥不良 | 時間が経過しても塗膜が乾かない | ・素地に油や水が付着している ・気温が低い ・厚塗りしている | ・下地調整をきちんと行う ・適切な気温下で施工する ・塗り一回あたりの適量を守る |
はじき・ へこみ | 塗料がはじかれ、均一に付着しない | ・油、水、ゴミが付着している ・刷毛やローラーに異物が付着している ・素地塗膜が平滑で硬い | ・下地調整をきちんと行う ・同時に別の作業をしない ・下地を研磨する |
膨れ | 塗膜が下地から剥がれて表面が膨れる | 既存塗膜と下地との密着が不十分 | ・既存塗膜の完全除去 ・塗料の組み合わせを再考 |
刷毛目 | 刷毛やローラーの跡が残る | ・塗料の流動性が悪い ・刷毛やローラーが硬い ・気温が低い | ・適切な希釈度で塗る ・刷毛やローラを再選択 ・適切な気温下で施工する |
艶引け | 塗膜表面に水分が付着して艶がない(ブラッシング) | ・塗装後の気温低下 ・急激に溶剤が揮発した(リフティング) | ・塗料の再考 |
艶不良 | 乾燥後も塗膜に艶が出ない | ・下地の吸い込みが大きい ・溶剤との相性が不適切 | ・塗料の再考 |
クラック・ ひび割れ | 塗膜がひび割れする | ・下塗りが上塗りよりも柔らかい ・下塗り塗料が厚すぎる ・補修塗り替え回数が多い | ・塗料の組み合わせを再考 ・素地まで剥がして再塗装する |
経年時に発生してくる塗装不良
欠陥 | 現象 | 原因 | 予防 |
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膨れ | 塗膜の表面が膨れる | ・素地の錆が膨れている ・塗膜裏に水分が溜まっている | ・下地調整を丁寧に行う ・既存塗膜を除去する |
剥がれ | ・既存塗膜が素地から剥がれる ・塗り替えた塗料が剥がれる | ・密着不良の既存塗膜の除去が不十分 ・下塗りが既存塗膜に適していない | ・下地調整を丁寧に行う |
クラック・ ひび割れ | 塗膜がひび割れする | ・塗料の耐候性が悪い ・塗膜の下地追随性が良くない | ・塗料の再考 |
チョーキング・ 白亜化 | 塗膜表面が粉化する | ・塗料の耐候性が悪い | ・塗料の再考 |
変色 | 色調が変化し、色褪せる | ・顔料の耐候性が悪い | ・塗料の再考 |
我が家の外壁の現象に該当しているかも?!
もしも家の外壁に似たような現象がみられるなら、一度点検をしてもらった方が安心です。
保証期間内なら、通常は無償で補修してもらえますので、きちんと直してもらいましょう。
また塗装リフォーム時に、業者にリフォーム瑕疵保険に加入してもらい「保険付保証明書」をもらっているなら、万が一その業者がなくなっていても、保険金で他の業者に補修を依頼することができます。
外壁塗装・屋根塗装の失敗を防ぐには
ここまで塗装工事の失敗例をみてきましたが、これら塗装不良を防ぐには
が大切になり、この4点をきちんと行ってくれる塗装業者選びが重要です。
時間とお金をかけて大事な我が家を託すわけなので、信頼できる業者かどうか、じっくりと慎重に見極めていきましょう。