外壁塗装業者を選ぶ際に見かける「塗装技能士」についてまとめてみました。
塗装技能士とは
塗装技能士は国家資格の一種であり、資格等級には1級~3級まであります。
1級を受験するためには実務経験が7年以上必要(職業訓練歴や学歴によって異なります)で、実務経験を重視していることが特徴です。
試験は実技と学科があり、合格率は50%前後。
1級塗装技能士になるには様々な技術が満遍なく出来なければなりません。
なお実技試験は作業職種ごとに行われます。
木工塗装作業(1級の場合)
2枚の見本板および2枚の見本紙に基づいて調色し、3枚の合板に以下の塗装
- 刷毛塗りの着色仕上げ後、刷毛塗り2回仕上げ
- 刷毛塗り及び吹き付け塗りにより、不透明塗装仕上げ
- さん付き合板に、刷毛塗りの着色仕上げ後、その一部に吹き付け塗り
建築塗装作業(1級の場合)
- ラワン合板に、合成樹脂エマルション系複層塗材塗装(凸部処理を含む。)
- ラワン合板に、刷毛によりつや有合成樹脂エマルションペイント(2回塗り)塗装、並びにローラーブラシにより合成樹脂エマルションペイント塗装(パテ地付けを含む。)
- 吹き付け塗装によるスプレーパターン作成
金属塗装作業(1級の場合)
- 鋼板で製作した角筒(200mm×100mm×450mm)の外面に、下塗りおよびパテ付け
- 見本板に基づいて調色したラッカーエナメル被塗装物に、与えられたメタリック塗装で吹付け塗り仕上げ
噴霧塗装作業(1級の場合)
軟鋼板をV形にした被塗装物に、エアスプレーガンによる噴霧塗装と、エアレスおよび静電による噴霧塗装の3作業を行う
鋼橋塗装作業(1級の場合)
- 電動工具及び手工具による旧塗膜の除去
- 塗料の粘度調整
- 旧塗膜を除去した面の塗装
- 塗膜厚の測定
ひとまず価格面はおいておくと、塗装工事が成功するか失敗に終わるかは、すべて職人さんの腕・技術にかかっています。
そのため一級塗装技能士の資格を保有する職人さんが塗装工事を担当してくれるのかは、塗装業者を選ぶ際の判断基準の一つと言えます。