外壁塗装や屋根塗装は湿度や気温と密接な関係があります。
ただし結論を先にお伝えすると、下地や塗料がしっかり乾かせていれば、365日がベストシーズンです。
塗装に適した気候条件とは
- 良好な条件:15~30度,湿度75%以下
- 標準:気温20度,湿度65%
- 可能な条件:5~40度,湿度85%以下
基本的に気温5度以下や湿度85%以上は塗料の乾燥が遅くなるため、この条件下での塗装工事は避けたほうがいいです。
しかし日本の気候条件下においては、塗装に適した気候条件に当てはまる時期・季節というのは存在しないのが実情です。
下記の表にて各季節のデメリットを赤字で表していますが、どの季節にもデメリットがあることがお分かりいただけると思います。
春 | 夏 | 秋 | 冬 | |
---|---|---|---|---|
気温 | 普通 | 高い | 普通 | 低い |
湿度 | 高い | 高い | 高い | 低い |
雨・雪 | 多い | 少ない | 多い | 多い |
夏は気温が高くなりすぎ、表面がすぐに乾燥してしまうので、泡が生じることがあります。
春や秋は雨が多く、台風も多いので湿度が高くなります。
天気が一番安定しているのは晩秋から冬ですが、この時期は日が短いので、4時半にもなればもう屋外の仕事はできません。
また屋根は夜露の直撃を受けるため,遅くとも午後2時半頃までしか塗装できません。
もしも無理矢理塗ってしまうと、乾燥しなかったり、乾いてもツヤが無くなって白っぽく変色したりします。
しっかり乾燥させれば “今” が塗装工事のベストシーズン!
以上より、すべての条件を完璧に満たす時期はなく、また塗料も進化しているので、基本的にどの季節でも対応できます。
そして大切なことは
- 下地をしっかり乾燥させてから塗ること
- 先に塗った塗料がきちんと乾燥してから重ね塗りすること
です。
こうした手間を惜しまずに、誠実に対応してくれる業者選びが最も肝心です。
外壁塗装を行う主目的は、家の劣化を防ぎ長持ちさせることです。
ピンポイントで最適な時期や季節を狙って待っていたら、それだけ外壁や屋根は経年劣化で痛み、いざ塗装工事をする際には大掛かりな工事が必要となり、費用も余計にかかってしまう恐れがあります。
「外壁塗装をお願いしようかな」
「屋根塗装をしようかな」
そう思った時 “今” が塗り替えのベストシーズンです!