ベランダやバルコニーは一年中風雨にさらされる過酷な環境下にあり、雨水が溜まってしまうと、気づかぬうちに細かなひび割れ部分から内部に水が侵入してしまいます。
そのため防水塗装をきちんと施し、雨水の浸入をブロックすることで、家を劣化から守ることが可能になります。
ベランダが原因の雨漏りと防水の必要性
ベランダやバルコニーは屋上と同じく露出部分が多いので、きちんと防水加工が施されていない、もしくは防水効果が失われている場合、水は徐々に溜まりやすくなります。
また底面の勾配処理がおろそかで、そもそも水が自然と流れにくい造りであるケースも考えられます。
年月の経過とともに剥がれ、膨れ、ひび割れなどが表面には生じてしまうので、その状態を放置していると水が溜まりやすくなっていきます。
ベランダ下は居住空間になっていることも多いので、もし水が浸入してしまうと階下にある部屋の天井からの雨漏りにつながってしまいます。
ベランダ防水工事にかかる費用
防水塗料による効果は年月とともにどうしても弱まってしまうため、雨漏り対策として定期的な再塗装が必要となります。
さらに勾配に問題がある場合には左官工事を、ひび割れがあれば別途補修を行った上で塗装工事を実施します。
一般的な防水対策としては、次の2つがあります。
FRP防水
ガラス繊維で補強された極薄プラスチックシートの層を重ねて専用の樹脂塗料を塗りこむ工法で、高い防水効果を発揮します。
価格はおよそ4,000~5,000円/㎡です。
シート防水
シート状の防水材を使用した上にトップコートを塗布する工法で、およそ2,000円/㎡。
手頃な価格が大きなメリットです。
ベランダやバルコニーの防水は日頃のメンテナンスが需要
雨漏りがある場合、それは既に家の内部に水が浸透し始めていることの表れなので、早急な対処が必要になります。
またベランダやバルコニーの劣化が進めば進むほど補修費用も膨らみますので、そのような事態に陥る前に、日頃のメンテナンスが非常に大切になります。