「雨漏り診断士」は建築にまつわる資格の一つですが、ほとんどの方は耳にしたことがないかもしれません。
なぜ雨漏りに「診断」が必要なのか
雨漏りは珍しい現象ではないので、雨漏りの診断は発達しているように思われるかもしれませんが、実際にはプロから素人業者まで存在するジャンルなんです。
特に難しいのは「原因の特定」です。
- 木造軸組工法
- プレハブ工法
- 鉄筋コンクリート造り
- ツーバイフォー工法
- 重量鉄骨造り
など、日本の建築工法は多数ありますし、建築様式も各々特徴があります。
そのため雨漏りの原因も様々なタイプが存在するのです。
従来は工務店やリフォーム店の職人さんが「この辺りだろう」と検討をつけて対処をする、というものでした。
しかし塗装には詳しくても、雨漏りに詳しいとは限りません。過去に経験したことがないタイプの雨漏りの場合は対処が遅れることもあるのです。
目に見える雨漏りが始まっている場合は、既に手遅れなことも多く、そうなると補修費用もその分かかってきてしまいます。病気と同じように、雨漏りも早期発見・早期治療が必要なのです。
雨漏り診断士とは
この事態に対応しようと生まれたのが、雨漏り診断士です。
雨漏り診断士とは、NPO法人 雨漏り診断士協会(http://www.amamorishindan.com/)の認定資格です。
受験資格は満20歳以上であることのみで、実務経験などは問われないのですが、試験内容は
- 建築の基礎知識(施工、構造)
- 雨仕舞いと防水の基礎知識
- 雨漏り診断の実例、実務
となっており、雨漏りや建築に関する専門的な内容が必要とされ、難関資格となっています。
雨漏り診断士協会では認定制度以外にも、雨漏りに関する調査研究・教育研修・セミナーを定期的に行い、建築に携わる技術者の雨漏り診断能力の向上を目指しています。
雨漏りの原因はケースバイケースのことがほとんどですが、雨漏り診断士の資格を持つ人は、雨漏りのプロフェッショナルなので、資格を持たない人に比べればより適切な診断を下すことができるのです。
外壁塗装や屋根塗装の業者を選ぶ際には、雨漏り診断士が事前調査をしてくれるのかも判断基準の1つとするといいですね。

雨漏り診断士の資格者は、写真のような資格者証を持ち歩くことが定められています。しっかりと確認して、診断を依頼しましょう。