外壁塗装の色選びは難しいものです。
なぜなら家全体に対して外壁が占める割合は大きいにもかかわらず、塗装業者からもらえる色見本は小さいものなので、実際の仕上がりがイメージしていたものと違いやすいからです。
そこで、この記事では外壁塗装の色選びを行う際のコツをご紹介します。
外壁塗装の色選びのコツ
1)鮮やかな色は避けよう
鮮やかな色は日に当たるうちに、色がだんだんと薄くなってしまいます。
2)黒色は避けよう
黒色は時間の経過とともに色褪せてきます。
また水垢のような汚れがついて、白っぽくなることもあります。
さらに適切なツヤを考えないと、安っぽく見えてしまう恐れがあります。
3)白色は避けよう
雨水や泥水が垂れた跡が悪目立ちします。
4)サッシや破風にも着目しよう
外壁の色を決めるときには、サッシ・破風・樋などの存在も忘れてはいけません。
家全体に対して占める割合はごくわずかですが、これらの色で外観の印象がガラッと変わります。
軒についても一般的には白ですが、黒にすると格好良くなったりもします。
5)太陽光の当たり方も考えよう
色味は太陽光の当たり方によっても変わってきます。
そのため同じ色サンプルで検討していても、実際には北面と南面では与える印象が異なってきます。
6)少し濃いめを選ぼう
まったく同じ色でも、面積の大小により色の見え方が異なります。
これを「面積効果」といいます。
大きな面積になると明るく見える面積効果を考慮して、少し濃いめを選んでおくと実際の仕上がりはイメージに近くなります。
おすすめする外壁塗装の色の選び方
塗装業者と一緒に近所を散歩する
一番おすすめの方法は、塗装業者と一緒に近所を散歩することです。
あらかじめ近所でイメージに近い外壁のお宅を探しておいた上で、塗装業者と一緒に散歩し、「あんな色味を希望しています」と伝えれば、塗装業者もあなたと同じイメージを共有することができるので、相談もしやすくなります。
色見本を持って行って、近い色かどうか確かめてみるのも良いです。
カラーシミュレーションを活用する
無料で使えるカラーシミュレーションがあるので、こうしたテクノロジーを活用するのもおすすめです。
特定の色を広い範囲に塗ると、予想していた印象と異なることはよくあります。
カラーシミュレーションでは家の「全体像」を視覚でとらえることができるので、このズレを抑えることができます。
詳細は「外壁塗装の色選びにはカラーシミュレーションを活用しよう」の記事でお伝えしています。
べニア板全面に色を塗ってもらう
塗装業者が用意してくれる色見本は、大きくてもA4サイズぐらいです。
そこで東急ハンズや材木店からご自身で大きめのべニア板を用意したうえで、塗装業者にお願いし、べニア板全面に色を塗ってもらいます。
そして家の壁に立てかけてイメージを膨らますという方法もあります。
外壁の色を何色にしようとプライベートなことではありますが、ご近所付き合いもあるので、周辺環境も考慮に入れて決めていきましょう。