お得感や危機感を煽ってくる悪徳業者の営業トーク。
甘い言葉にのせられた結果「その場で高額な契約をしてしまったが、クーリングオフしたい」という相談件数は増えています。
この記事では、そんな悪徳業者がよく使う塗装工事の営業トークについて紹介します。
「自分は大丈夫」と過信することなく、甘い営業トークの裏に隠された真実を見抜きましょう!
騙されやすい営業トーク1:「今だけ」「お宅だけ」
「いま契約してくれたら、お宅だけ特別に安くします」
これは塗装工事に限らず、訪問営業ではよくある営業トークですよね。
でも、これはあなただけ特別に安くしてもらえるわけではありません。
もともと高めの金額をあえて設定しておいて、そこから安くなったかのように見せかけているだけです。
騙されやすい営業トーク2:根拠のない大幅値下げ
「値引きをお願いしたら、営業担当者がいい人で値下げしてくれた」
このケースの場合、安くなる根拠をきちんと説明してくれる業者さんなら信用してもいいかもしれません。
たとえば「塗料のグレードを少し落とさせてもらいますが、その分安くさせてもらいます」のような説明です。
しかし、内容はそのままなのに大幅値下げを謳ってくる業者は信用しない方がいいです。
どんな業者であっても、ボランティアではなくビジネスでやっている以上、利益だけは確実に確保します。
根拠のない「大幅な」値引きを約束してきた場合は、気づかれないところで材料や手間を減らす「手抜き工事」をされる可能性が高まります。
騙されやすい営業トーク3:「今すぐ補修しないと雨漏りが!」
「近所で屋根塗装工事をしていてお宅の屋根が見えたのですが、今すぐ補修しないと大変です!雨漏りしてからでは遅い!」
このケースでは、事実の場合とウソの場合があるので、慎重に見極める必要があります。
もちろん本当に補修をした方がいい家もあります。
だからといって「その場で」慌てて契約しなければならないほど緊急性が極めて高いものではありません。
1週間ぐらい検討しても雨漏りはしないでしょう。
まずは必要最低限の予備知識を身につけ、塗料の選び方や塗装工事の相場を調べるなど、業者の言いなりにならないための下調べをしてから検討すると後悔しないです。
騙されやすい営業トーク4:足場代は無料
「足場設置代はサービスしますよ」
足場代は見積書の中で比較的大きな割合を占めているので、無料と言われたら嬉しいですよね。
でも、そんな甘い文句に騙されてはいけません。
足場の設置は重労働であるうえに、15~20万円の価値がある作業なので、これを無料にすることは通常ありえません。
こういう営業トークの場合、必ず足場代が塗料代や他の項目に充てられているので、見積書の各項目を精査する必要があります。
騙されやすい営業トーク5:モニター価格
「ただいまモニターを募集中なので、通常価格よりも70万円値引きします!」
実際にモニターを募集している塗装業者はいます。
しかし、そうはいっても商売です。
70万円もの大幅割引はありえません。
とても魅力的な提案なのでその場で契約してしまいがちですが、冷静に考えればおかしいことに気づきます。
この場合は、通常価格として提示している金額が相場よりも格段に高いことが多いです。
即決はせずに、まずは相場を調べた上で検討されることをおすすめします。
誠実で信頼できる塗装業者選びが肝心
「適切な塗料」を使って「適切な施工」をするためには「適切な価格」が必要となります。
もちろん高ければいいわけではありませんが、安くてもいいわけではありません。
この3つが揃わない限り、完成度の高い塗装工事は成立しないのです。
必要以上に値引きを要求すると、手抜き工事されたり職人さんのやる気を奪ってしまったりと、かえってあなたが損する可能性もあります。
毎日暮らす家の修理を任せるのですから、ぜひ信頼できる業者を選んでください。