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屋根塗装方法・外壁塗装方法 | 刷毛・ローラー・吹き付けの各特徴

屋根塗装方法・外壁塗装方法

屋根や外壁の塗装方法とえいば「刷毛塗装」「ローラー塗装」「吹き付け塗装」の3タイプがあります。

この記事では、各塗装方法の特徴や道具の選び方、塗り方のコツなどをお伝えします。

塗装業者に工事を依頼する前の予備知識としてはもちろんのこと、DIYをしようと道具選びをしている方にもおすすめの内容です。

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刷毛

刷毛による塗装の特徴

刷毛による塗装の特徴

  • 色々な場所、様々な形状のものに比較的簡単に塗装ができる
  • 塗料ロスが少ない
  • 効率的な塗装方法とはいえない
  • 仕上がり具合は職人の腕に左右される

刷毛の種類

塗装発祥のヨーロッパでは、洋刷毛(コッピー刷毛)が主流ですが、日本では「平刷毛」「筋違い刷毛」「寸胴刷毛」が主流で、平面的な部分の粘度の高い塗装には平刷毛が多く使われます。

刷毛の材料には、馬の尾・たて髪・腹部分の毛・ひずめのうしろの毛や、豚・山羊・羊などの動物の毛、食物繊維、ナイロン繊維などが使われています。

それぞれの材料により、毛の硬さ、コシの強さ、塗料の含み具合等が違うので、用途に合わせてこれらの毛を使い分けます。

  • 動物の毛:柔軟性があって塗料になじむので、建築全般の塗装に使われる
  • ナイロン製:速乾性の塗料は根元で固まって毛切れを起こすので、ナイロン製の方が切れにくく適している

一般的に毛玉がしっかりと固定されていて、抜け毛や毛切れがなく、毛先が揃い、毛腰が強く柔軟なものが良質とされます。

その他には、塗料の含み、吐き出し、毛先のなじみが良く、刷毛目が出ないことが理想的で使いやすいです。

刷毛を使った塗装方法

  1. 新しい刷毛を使い始める時は、毛を軽くしごいてゴミや抜け毛を落とす
  2. 塗料を少し含ませ、塗料をしごくことを数回繰り返して調整する
  3. 塗料は刷毛の2/3程度まで含ませ、容器の内側で軽くしごいてからポタポタ垂れ落ちないよう注意しつつ塗りつける

外壁用の一般的な塗料は速乾性ではないので、塗りつけ、ムラきり、仕上げの「刷毛さばき」を下図のように行います。

刷毛を使った塗装方法

刷毛を長持ちさせるためには、使用後、刷毛に付着している塗料をヘラ等でしごき落とし、薄め液、中性洗剤で洗い落します。

毛の根元に塗料が残っている場合は毛切れを起こしやすく、また動物の毛の場合は材質がタンパク質で構成されているので、アルカリ成分に弱いことを認識して丁寧に洗うことが大切です。

ローラー

ローラーによる塗装の特徴

ローラーによる塗装の特徴

  • 刷毛塗りと比較すると、非熟練者でも比較的安定した仕上がりを得られる
  • 刷毛塗りの倍の速さで塗装できるので作業能率が高い
  • 外壁の厚塗り塗装が容易

ローラーの種類

一般的な筒状のローラーには、耐水性のある堅い紙もしくは合成樹脂の円筒に、動物の毛や合成繊維を巻き付けたものや、植毛加工がされたものがあります。

毛足の長さにより使い方に違いがあり

  • 短毛タイプは平滑面に
  • 中毛タイプは万能ローラー
  • 長毛タイプは粗面に

ローラーの表面のうぶ毛が脱毛せず、塗料の含みがよく、塗料のはね返りや気泡の出ないものが良質です。

一般的なローラーの他にも、次のようなタイプがあります。

  • ポリウレタン樹脂の「スポンジローラー」
  • 表面に模様をつけた「パターン用ローラー」
  • 凸凹面のヘッドを抑えて滑らかにする「ヘッドカットローラー」
  • 特殊形状(例:目地の溝を仕上げる用)
  • 塗料を圧送して自動供給するタイプ

自動供給タイプは周囲への飛散が格段に少なく、塗料効率を大幅に改善できます。

ローラーを使った塗装方法

ローラーバケットとローラーネット
ローラーバケットとローラーネット

刷毛に比べて重いので、効率的に塗料を配りならすようローラーを転がすことがコツです。

  1. ローラーの使い始めは切れた毛を落とす
  2. ローラーネットの上をころがしながら均一に塗料を含ませる
  3. W形にローラーを運んで配り塗りする
  4. 均一にならして、ローラーの端部が残らないようにする

吹き付け

吹き付けによる塗装の特徴

吹き付けによる塗装の特徴

吹き付けとは、コンプレッサー(空気圧縮機)によって圧縮された空気の噴流により塗料を霧状にして吹き付ける塗装方法です。

  • 乾燥の速い塗料を使う場合に適した塗装方法
  • 仕上げ面が均一になる
  • 刷毛塗りの約10倍の作業スピードで塗装できる
  • 周囲に塗料が舞い上がるため塗料のロスが多い

吹き付けを使った塗装方法

塗装タイプ

・エアースプレー
圧縮空気を使い、霧吹きのようにスプレーガンで噴霧化する方法。直接噴霧のため無駄が少なく、高粘度の塗料を吹き付けることが可能。また吐出量が多く一度に厚膜塗装ができるので、工業用の塗装に適している。

・エアレススプレー
塗料を加圧したガン(スプレーチップ)から水鉄砲のように噴射する方法。狭い部分の塗装が多い戸建て住宅の塗装に適している。

塗料の供給方法

・重力式
小さい部分の塗装や色替えの頻度が多い場合、カップを使用する重量式は少量の塗料を効率的に使いきれるので適している。

・吸上式
色替えがある場合に適している。

・圧送式
同じ塗料を大量に使うコンベアー塗装に使われる。

吹き付けのコツ

ノズルは塗装面に対して直角に約20㎝ほど離して平行に動かし、塗料を噴出させます。

近すぎる場合はムラが出やすく、遠すぎると表面がザラつきやすくなります。

外壁面に対し直角かつ平行に動かすことは一見簡単そうに思えるかもしれませんが、足場板の高さ付近を塗装する際は半円形に動かしやすく、上下の塗り継いだ箇所(吹き付けの重なり)はムラになりやすいので技術が必要です。

これらは塗装直後よりも、足場を解体してから発見することが多いトラブルです。

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ペインター
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この記事でお伝えした刷毛やローラについてもコツが披露されており、動画なのでとても分かりやすく、すぐに真似できます。

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