この記事では「外壁のジョリパット」についてお伝えします。
ジョリパットとは
ジョリパットとはアイカ工業株式会社から販売されている外壁材で、デザイン性と耐久性に優れた塗り壁です。
2000年頃から「塗り壁といえばジョリパット」と言われるほどの国内シェアを誇っています。
現在サイディングボードの家が多い中、温かみのある塗り壁を希望される方々に支持されています。
ジョリパットのメリット
デザイン性が高い
ジョリパットは塗り壁商品の中でも「デザイン性」が優れています。
そのため個性的な家づくりをしたい方や、外国風の家づくりをしたい方にはおすすめです。
レンガのようなデザイン、ストライプ、コテによる塗り痕など、今までの日本家屋にはあまり使われていなかったカラーやデザインが豊富に揃っています。
また塗り壁というと価格的に高めなものが多いものですが、同じ種類の外壁仕様の中でも、ジョリパッド外壁は比較的安価となっています。
耐久性に優れている
ジョリパットのもう一つのメリットは「耐久性」です。
ジョリパットは家の内外どちらにも使えますが、特に外壁に塗ったときの耐久性に定評があります。
外壁に使用した場合、紫外線や雨に強い「対候性」があるからです。
ひび割れがしにくい
ジョリパッドの塗布液は非常に弾性があり、粘りも強いという特質を持ちます。
そのため下地の変化に追随することができるので「ひび割れしにくい」です。
より一層ひび割れを発生しにくくしようとお考えなら、無地のサイディングの上部に塗るのがおすすめです。
ジョリパットのデメリット
色褪せしやすい
ジョリパットのデメリットとしては「色あせ」が挙げられます。
同種の外壁「カルクウォール」や「そとん壁」とは着色方法が違い、ジョリパッドは顔料を混合させて着色しているので、外壁として使用すると約15〜20年ほどで色あせてきます。
ただ「色あせ」といっても、「汚くなる」というよりは、「色が薄くなる」という感じです。
汚れやすい
ジョリパッド外壁の特徴は凹凸の模様です。
そして凸凹模様がある場合には、溝に汚れが蓄積していきやすいので、どうしても汚れやすくなります。
もちろん外壁として使用する場合には雨によって多少の汚れは洗い流されますが、やはり定期的な洗浄をしないと汚れていきます。
ジョリパット外壁を塗り替える際の注意点
ジョリパットは2000年頃から新築に使われることが増えてきました。
耐用年数は約10年〜15年なので、現在は塗り替えメンテナンスが必要な家が増えてきています。
言い換えれば、初めてジョリパット外壁の塗り替えをする業者さんも多く、ジョリパット壁の塗り替えに関する情報が業界全体で不足しています。
ジョリパット外壁を顕微鏡で見ると、壁の表面にポツポツと小さな穴があいています。
この穴は「巣穴」と呼ばれるジョリパット壁の特徴なのですが、実はこの巣穴が塗替えできる塗料や工法を限定する原因にもなっています。
2014年頃から塗料メーカーが注意喚起をするようになったので、塗り替え工事で被害を受けたという話は減っています。
ただ、まだまだ情報や実績が不足している実情なので、ジョリパット壁の塗り替えを依頼する際は、十分気を付けて業者選びをして下さい。