外壁塗装業者を選ぶ際に見かける「建築施工管理技士」についてまとめてみました。
建築施工管理技士とは
建築施工管理技士は国家資格の一つです。
1級建築施工管理技士と2級建築施工管理技士に区分されており、1級が上位資格となります。
1級建築施工管理技士は、施工計画、行程管理、品質管理、安全管理、予定工期内の完成、と専門的な知識と高度な技術的スキルが要求されるため、近年の合格率は15%前後と難関資格の一つとなっています。
また昨今の環境意識の高まりと共に3R(リデュース・リユース・リサイクル)を遵守することも要求されるため、建築全般に精通し、技術的応用力ととも高い倫理観およびマネージメント力も求められます。
1級建築施工管理技士の主な受験資格
指導監督的実務経験を1年以上含んでいる場合
- 大学の指定学科を卒業して3年以上の実務経験
- 大学の指定学科以外を卒業して4年6か月以上の実務経験
- 短期大学、高等専門学校(5年制)の指定学科を卒業して5年以上の実務経験
- 短期大学、高等専門学校(5年制)の指定学科以外を卒業して7年6か月以上の実務経験
- 高等学校の指定学科を卒業して10年以上の実務経験
- 高等学校の指定学科以外を卒業して11年6か月以上の実務経験
- 上記学歴によらない場合は15年以上の実務経験
- 二級建築士試験合格者で合格後、5年以上の実務経験
- 2級建築施工管理技術検定合格者で合格後、5年以上の実務経験
- 2級建築施工管理技術検定合格証明書交付後5年未満の者で短期大学、高等専門学校(5年制)の指定学科以外を卒業して9年以上の実務経験
- 2級建築施工管理技術検定合格証明書交付後5年未満の者で高等学校の指定学科を卒業して9年以上の実務経験
- 2級建築施工管理技術検定合格証明書交付後5年未満の者で高等学校の指定学科以外を卒業して10年6か月以上の実務経験
- その他の者は14年以上の実務経験
専任の主任技術者を1年以上含んでいる場合
- 高等学校の指定学科を卒業し、8年以上の実務経験
- 高等学校の指定学科以外を卒業し、9年6か月以上の実務経験
- その他の者は13年以上の実務経験
- 2級建築施工管理技術検定の合格者で合格後、3年以上の実務経験
- 2級建築施工管理技術検定合格証明書交付後5年未満の者で短期大学、高等専門学校(5年制)の指定学科を卒業して、7年以上の実務経験
- 2級建築施工管理技術検定合格証明書交付後5年未満の者で高等学校の指定学科を卒業して、7年以上の実務経験
- 2級建築施工管理技術検定合格証明書交付後5年未満の者で高等学校の指定学科以外を卒業して、8年6か月以上の実務経験
- 2級建築施工管理技術検定合格証明書交付後5年未満の者でその他の者は12年以上の実務経験
外壁塗装業者を選ぶ際の判断基準の参考に
受験資格からも分かるように、1級建築施工管理技士は実務経験重視の資格です。
試験は、学科試験と実地試験があります。
電気工事施工管理技士と比べると、建築施工管理技士試験は業種や管理項目が煩雑かつ多岐に渡るため、複雑な設問が出題される傾向が強いですし、出題傾向も毎年異なっています。
1級建築施工管理技士の資格を保有するスタッフが在籍しているのか、そのスタッフが工事を担当してくれるのかも、塗装業者を選ぶ際の判断基準の一つになります。