近年、需要が増加しているのが屋上防水工事です。
屋上のコンクリート部分が露出したままだと、経年劣化によりひび割れなどが起こり、そこから雨水などが侵入してしまいます。
しかし屋上防水工事を施すことで家を雨水などの浸入から守ることができ、家の耐久年数を延ばすことができます。
なぜ屋上防水工事が必要なのか
いわゆる雨漏りが起こる原因の多くは、屋根材の劣化そのものというよりも、むしろ防水加工が劣化することにより起こります。
屋根材に防水塗料を厚く塗ったところで、年数が経てばどうしても防水機能は弱まり、完全に雨の侵入を防ぐことはできません。
また屋根材が劣化すれば、当然ならが隙間やゆがみ等が生じて防水機能も十分に果たせなくなります。
さらに、もともとの防水処置がおろそかだったり、防水加工の経年劣化により侵入した雨水が屋根材や外壁材の隙間に蓄積していくと、やがて天井部分から雨漏りが生じるというわけです。
そこで防水対策をきちんとしておけば、雨漏りを防げるだけでなく屋根全体の寿命も伸びるため、長い目で見れば家の維持費を抑えることにもつながります。
屋上防水工事の種類
屋上防水工事には多様な種類があるので、工事箇所の状態や予算に応じて最適な方法を選ぶことができます。
以下に、主な工法と使用する材料をまとめてみます。
- ウレタン防水(ウレタン塗料)
- FRP防水(繊維強化プラスチックシート)
- シート防水(塩化ビニール樹脂シート、合成ゴム系シート)
- アスファルト防水(アスファルト)
工事の簡易性、工期、水はけ、耐久年数をはじめ、それぞれにメリットおよびデメリットが存在します。
屋上防水工事の工法 | 耐久年数 | 費用 |
---|---|---|
ウレタン防水 | 10~13年程度 | 4,500円~7,000円 |
FRP防水 | 10~13年程度 | 5,000円~7,000円 |
シート防水 | 12~15年程度 | 4,000円~7,500円 |
アスファルト防水 | 15~20年程度 | 5,500円~8,000円 |
屋上の劣化具合、施工箇所の形状、工事後の補修の必要性などによっても最適な工法は変わってきますので、プロの塗装業者やリフォーム業者と相談しながら選択していきます。
屋上防水工事は外壁塗装や屋根塗装と同時に行い費用を軽減
屋上やベランダの防水工事を行う際には、足場を組む必要があります。
もちろん単独で工事を依頼することも可能ですが、足場代は決して安くありません。
そこで同じ依頼をするなら、外壁や屋根など足場が必要になる他の塗装工事と同時に発注することで、トータルコストを抑える方法をおすすめします。