外壁塗装工事や屋根塗装工事の、開始から完了までの一般的な工程をご紹介します。
工事にかかる期間ですが、下記18工程でだいたい10日間、天気が悪い時期だと14日間ぐらいかかります。
塗装工事の工程と流れ
1)事前調査
まずは下地の調査から始めます。
下地の劣化状態や材質などを総合的にに判断して、その家に最適な塗料を選びます。
2)ご近所へ挨拶
日程が決まったらご近所へ挨拶回りをします。
足場を組み立てる時や高圧洗浄を行う時は必ず騒音が出ますし、駐車場がない場合は資材運搬のために家の近くに車を停めるので、ご近所への配慮を怠らないようにします。
塗装屋さんもご近所への挨拶は行ってくれますが、両隣にはあなたご自身が一声かけておくとより良い印象を与えられ、ご近所トラブルの芽を事前に摘んでおくことができます。
3)足場の架設
足場を組みます。
足場を組む時は結構な音がしますので、隣近所への配慮として、なるべく平日の9時以降にしてもらいます。
4)ネット養生
高圧洗浄の際の水や塗料が飛び散らないように、ネットで家全体を包み込みます。
5)下地調整~ひび割れ補修
クラック(ひび割れ)などの破損箇所に、コーキング剤(シーリング材)を打ち込んで防水工事をします。
6)下地調整~高圧洗浄
高圧洗浄で屋根や外壁の劣化した塗膜や汚れを剥ぎ取ります。
塗膜の状態に合わせて洗浄の強さを変えます。
養生ネットをかけていても水はある程度飛び散るので、お隣の洗濯物に水がかかったりしなよう、事前に一声かけておくといいです。
7)雨樋・鉄部・木部等のケレン
ケレン作業では、鉄部の錆や劣化した塗膜を削り取ったり、あえて傷をつけることで新しく塗る塗料の密着性を高めます。
8)養生シート
玄関のドアや窓サッシなどの細部に塗料がつかないよう、塗らない箇所には全てマスキングテープや養生シートを被せて塗料がつかないようにします。
9)外壁塗装~下塗り
外壁塗装は「3回塗り」が基本になります。
まずは下塗りをします。
下塗り塗料(シーラー)は素材の吸い込みを均質化し、塗膜に悪い影響を与える成分の遮断、あるいは塗料の密着力を高める役割があります。
上に重ねる色に影響が出ないよう、基本的には白やグレーなどで塗っていきます。
10)外壁塗装~中塗り
仕上げ塗料の1回目を塗ります。
塗り残し箇所ができてしまうのを防ぐために、あえて仕上がりの色よりも微妙に異なる色を塗ってくれている業者は、優良な塗装業者と言えます。
11)外壁塗装~上塗り
1回目を塗り終えたら、塗料の仕様書に従い乾燥時間をおいて、2回目を塗って仕上げます。
12)屋根塗装~下塗り
屋根は直射日光を浴び続けているので、外壁よりも塗装が劣化しているのが普通です。
浮き上がった塗料やほこりを丁寧に落としてから塗っていきます。
13)屋根塗装~中塗り
屋根塗装も「3回塗り」が基本。
仕上げ塗料の1回目を塗ります。
14)屋根塗装~上塗り
1回目を塗り終えたら、塗料の仕様書に従い乾燥時間をおいて、2回目を塗って仕上げます。
15)軒天の塗装
外から家を見上げた場合、屋根よりも目立つのが軒天(軒の裏側)です。
塗膜のツヤを均一にするために、通常は2回塗りをします。
16)木部の塗装
雨風で腐っている部分を補修後、仕上げの塗料で2回塗ります。
17)鉄部の塗装
錆びている箇所に錆止め塗装を行い、塗料が乾いたら仕上げの塗料を2回塗ります。
18)足場の解体
最後に塗り残しがないか確認して足場を崩します。
足場の解体時は音がするので、架設時と同様、平日の9時以降にしてもらうとご近所迷惑にならなくていいです。
足場の解体をもって、外壁塗装・屋根塗装の工事は完成です!
以上、外壁塗装と屋根塗装の基本的な流れをお伝えしました。