高温多湿で雨の多い日本の気象条件下では、どうしても家の外壁は劣化が進みやすくなります。
しかし塗装技術や塗料性能も年々進化を続けていることもあり、日頃の点検チェックや定期的な補修により家の寿命を延ばすことが可能になります。
外壁補修の必要性
ひび割れや剥がれをはじめとする外壁の劣化を放置しておくと、やがて建物内部にまで水が浸入してしまい、大きな被害に拡大する恐れがあります。
また色褪せしたり、錆や泥水などの汚れが付着した外壁のままだと、家全体の美観を著しく損ないます。
外観上の問題だけでなく、その部分から劣化や腐食が進みやすくなるということも頭に入れておかなければなりません。
より快適で安全な暮らしを確かなものにするために、外壁の補修や再塗装など適切なメンテナンスは必要不可欠です。
外壁の補修方法
外壁の腐食を防いで長持ちさせるためには、定期的に塗り替えを行う必要があります。
劣化した塗膜の上から新しい塗料を直接塗っても十分な効果は得られないので、塗装前に補修作業や下地調整が必要となります。(→塗装工事の工程と流れ)
外壁補修は外装材や補修内容によって、様々な方法があります。
代表的な補修内容としては、次の4つがあります。
①サイディングの場合
サイディングボード(外装材)の貼り合せ部の目地に劣化がある場合、コーキング材(シーリング材)の補給注入や目地交換などを行います。
≫サイディングの種類と補修費用(塗り替え・重ね張り・張り替え)
②モルタルの場合
ひび割れ(クラック)が生じた箇所は、コーキング材(シーリング材)などを充填します。
③ALC(軽量気泡コンクリート)の場合
雨漏り防止のため、ALCパネルの合せ目にコーキング材の注入などを行います。
④木板張りの場合
虫食いや腐食が進んだ木材の交換などを行います。
外壁塗装・外壁リフォームにかかる費用
外壁の補修費用は補修箇所や使用する材料、また具体的な施工内容などによって大きく変わってきます。
ただ外壁塗装や外壁リフォームは家を長持ちさせるため定期的に必要なものなので、日頃からコツコツと積立貯金を行い準備しておくと安心です。
万が一ガンになった時にかかる治療費に備えてがん保険に入るように、外壁の補修のためにも積立貯金をしておくことは必要です。
そうはいっても、もちろん予算に限りがあるので、可能な限り費用は抑えたいですよね。
ただ外壁塗装や外壁リフォームに関しては、もちろん高ければ良いというものではありませんが、安ければ良いというものでもありません。
安いということは塗料のグレードが落とされたり、必要工程が省略されたりと、何かしら手抜き工事をされる危険性が高まることを意味します。
実際、この業界は一部の悪徳業者によるトラブルが急増しており、1日あたり28件もトラブルが発生している状況です。(→外壁塗装のトラブル事例)
せっかくお金と時間をかけるなら納得のいく仕上がりを手に入れたいですし、外壁の補修は家の安全性に大きな影響を与えるものでもあります。
ぜひ信頼できる外壁塗装業者を慎重に選んでいきましょう。