外壁塗装や屋根塗装に欠かせない工程の一つに、高圧洗浄があります。
古い塗膜を洗い流し、新しい塗料が付着しやすいようにする目的で行われます。
この記事では、そんな高圧洗浄の影響や費用について詳しくお伝えします。
高圧洗浄について
もともと外壁や屋根に塗られている塗膜は、日々風雨や紫外線の影響で劣化が進んでいます。
塗膜の劣化というのは大きな固まりとなって剥がれ落ちるのではなく、チョーキング現象(白亜化現象)と呼ばれる粉化状態となって表れます。
外壁を触ってみた時に手が白っぽくなったら、チョーキング現象が起きている可能性が高いです。
この状態のまま再塗装を行うと、大して時間が経過しないうちにまた剥がれてきてしまいます。
粘着力を失った古い塗膜にいくら新しい塗料を塗っても定着しないからです。
そこで専用の洗浄機を使用して、外壁表面の古い塗膜を落とすとともに、カビや汚れも一掃するのが高圧洗浄の目的になります。
バイオ洗浄とは
高圧洗浄の中でもバイオ洗剤を使用した方法は「バイオ洗浄」と呼ばれています。
高圧洗浄を行うとどうしても飛沫がかかりますが、バイオ洗剤は環境に配慮して作られているので、洗浄の際のペットや草木への心配も少なくて済みます。
またバイオ洗浄なら高圧洗浄では落としきれない旧塗膜や汚れ、ごく小さな穴に潜んでいるカビや藻にいたるまで、徹底的に落としてくれます。
しっかり汚れが落ちた表面は塗料の密着性が格段にアップしますので、塗装後の寿命も長くなるというわけです。
さらに殺菌消毒作用があるため、コケやカビの発生を抑え、美観を持続させる効果も期待できます。
高圧洗浄にかかる費用
高圧洗浄の単価相場は、200~250円/㎡です。
もしも洗浄面積が100~120㎡の場合なら、20,000~30,000円ほどになります。
高圧洗浄機は非常に高価な機械なので、その点を考慮するとさほど高い料金ではありません。
なお水の使用量も気になるところではありますが、高圧洗浄では水道から直接的に水を使用するのではなく、まずタンクなどに水を溜めてから一気に吸い上げて洗浄する方法がとられます。
そのため、無駄に水が垂れ流し状態で使われるということはありません。
高圧洗浄の影響から、屋根塗装と外壁塗装は同時に行なう方がお得!
高圧洗浄を行うと、養生シートを施しているとはいえ、どうしても汚れた水が飛び散ったり水垂れしたりします。
そのため「今回は屋根の塗装だけ」と検討されているかもしれませんが、せっかく屋根が生まれ変わっても外壁にシミや水垂れが残っては残念な結果となります。
足場代もばかにならないので、屋根塗装を行うなら外壁塗装も同時に行った方が、効率的に「家の美しさ」と「家の保護」を手に入れることができますし、費用面でも結果的には抑えることができます。
高圧洗浄で手抜きをされると塗膜異常が発生しやすい
高圧洗浄は下地調整の一環として欠かせない作業なので、この作業を省略したり、乾燥不十分のまま次の下塗り作業に進んだりされると、塗装後に剥がたり膨れたりという塗膜異常につながってしまいます。
残念ながら一部の悪徳業者による手抜き工事でトラブルが近年急増しており、工事後1年以内に全体の3割でトラブルが発生しているというデータもあります。
でも安心してください。
一般消費者を守るための無料サービスも近年は増えています。
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