外壁は外から劣化状況が分かってしまうため、ある時期になると頻繁に塗装業者が訪ねてきたり、チラシが投函されたりすることがあります。

そして疑問に思うのは、各業者から提示される金額にかなりの差があるので、「一体どの金額が適正なのか分からない!」ということではないでしょうか。

そこで、この記事では外壁塗装はどうしてこんなに値段が違うのかについてお伝えします。

外壁塗装 どうしてこんなに値段が違うの?

まず金額の差を生み出している大きな要因は塗料の種類です。

塗料の価格は「種類×耐用年数×機能」によって変わります。

塗料の価格相場

ちなみに代表的な塗料の単価相場は以下のようになります。

塗料の種類 アクリル ウレタン シリコン ラジカル フッ素
耐用年数 5~7年 10~13年 10~15年 14~16年 15~20年
単価(㎡) 1,000~1,200円 1,800~2,000円 2,500~3,500円 2,400~3,000円 3,500~4,500円

表をご覧いただくと分かるように、一番安いアクリルと一番高いフッ素とでは最大3,500円/㎡もの差があります

ぺインターぺインター

塗料の費用は「単価×塗装面積」で算出されるので、外壁面積が100㎡あれば塗装費用は35万円もの差が出ます。

塗料の価格差は耐久性の差

では安いアクリル塗料を選べば良いのかというと、そうではありません。

表をもう一度見ていただきたいのですが、塗料の価格差=耐久性の差でもあります。

耐用年数の短い塗料で塗り替えると、またすぐに塗り替えが必要になる時期がきてしまいます。

もちろん耐用年数の長い塗料の方が塗料代は高くなりますが、塗装工事費用の内訳を見てみると、人件費や足場代が大部分を占めています。

つまり少し価格の高い塗料であっても、耐用年数のある塗料で塗った方が、長い目でみると工事費用は格段に安くなるのです。

【例】

●耐用年数10年の塗装工事が100万円と仮定
→30年間で3回塗り替えが必要です
→30年間で300万円かかります

●耐用年数15年の塗装工事が120万円と仮定
→30年間で2回の塗り替えで済みます
→30年間で240万円かかります

1回の工事費用は高くなっても、2回の塗り替えで済ませた方が、結果的には60万円も安上がりになります。

以上より、近年は価格と耐用年数の両面からみてシリコン塗料がよく使われます。

シリコン塗料タイプでも業者によって値段が大きく違うのはなぜ?

同じシリコン塗料での提示なのに、業者によって値段が大きく違っているというケースもあると思います。

それは一口にシリコン塗料といっても、

があるからです。

機能面でも、

  • 低汚染性
  • 防カビ性
  • 防藻性
  • 透湿性
  • 断熱性

など幅広い選択肢があります。

慧文社『外壁塗り替え塗装入門』より
慧文社『外壁塗り替え塗装入門』より

多種多様な選択肢があるがゆえに、あなたの家の劣化状況に最適な塗料はどれなのか、塗料選びはプロの職人さんでも頭を悩ませるほどです。

つまり塗装業者の「提案力」によって使われる塗料が変わり、値段も変わってくるのです。

中間マージンがかかっている!

ここまで塗料に焦点を当ててお伝えしてきましたが、同じ塗料を使っていても値段に大きな差が生じている場合は、下請けに作業依頼をしているため、中間マージンが発生していることも考えられます。

大手リフォーム会社などには外壁塗装専門の職人さんが在籍しておらず外注に出すため、必ず中間マージンが発生します。

塗装屋とリフォーム営業会社との価格差
この場合、同じ工事内容で同じ塗料であっても、自社職人が全てを行う外壁塗装専門業者と比べて金額は高くなりますし、作業指示に関しても間接的になるためトラブルが生じやすい傾向があります。

下調べさえすれば、誠実な仕事をしてくれる塗装業者に巡り合えます!

冒頭でも触れましたが、外から外壁や屋根の劣化状況は分かるため、塗装工事は飛び込み営業も多いです。

ただ「お宅だけ特別に割引します」「今契約してくれたら足場代を無料にします」なんて甘い言葉にのせられて、即決するのだけは絶対にやめましょう!

残念ながら、飛び込み営業による外壁塗装トラブルは近年急増しています。

塗装工事費用は決して安いものではありませんし、大切な家を託すわけなので、後から後悔しないよう、慎重に塗装業者は選んでいきましょう。