大切な家の美観と耐久性を取り戻すために行う外壁塗装や屋根塗装。
塗装業者選びは慎重に行われたと思いますが、万が一手抜き工事された場合に備えて、「工事中に」依頼主であるあなたが「こっそり」実行すべき対策についてご紹介します。
保証内の無償補修をあてにしすぎるのは危険!
「もし手抜き工事されたとしても、保証書が発行されているから大丈夫」なんて思っていませんか?
保証書をあてにしすぎるのは問題です。
塗料のせいにしたり、そもそも家を建てた新築時の施工のせいにしたりと、とにかく「うちの施工が原因ではない」とやり過ごそうとする悪徳業者も残念ながらいるからです。
そんな悪徳業者に保証内の無償補修を確実に実行させるためには「手抜きした証拠」が必要になります。
この証拠集めを工事期間中にこっそり行うことが、いざという時に泣き寝入りしないためのコツになります。
記録すべき3つの証拠
ではどんな証拠を集めていけばいいのか。
ポイントは次の3つです。
- 実際に使われた塗料(下塗り用・仕上げ用)
- 各工程が開始された時間
- 工事期間中の天気と気温
塗料の確認
塗料はその成分により耐久性や機能が大きく変わってきます。
契約時と異なりグレードの低いものが使われていないか、まずは実際に使われている塗料を確認します。
使われる塗料は下塗り用と仕上げ用の2種類ありますので、両方とも忘れずにメモしましょう。
塗料缶に書かれているメーカー名や塗料名を、メモに書くなり、写真を撮るなりしておけば大丈夫です。
ただし職人さんの前であからさまに行うと感じ悪いですし、誠実な職人さんに対しては失礼になります。
あくまでも万が一に備えてなので、室内から撮影したり、外出時にさりげなく目でチェックして、職人さんがいないところでメモに書いたりと「ひそかに」行います。
各工程が開始された時間
手抜き工事の原因で多いのが「乾燥時間の不足」と「塗りの回数不足」です。
塗料メーカーは各塗料の施工方法や施工上の注意点を公開してるので、塗装業者はそれらを踏まえた上で工事を行っているはずです。
しかし例えば8時間の乾燥時間が必要な塗料なのに4時間しか乾燥させずに次の工程に進めば、浮きや剥がれなど不具合が生じてもおかしくありません。
また塗り替えは下塗り・中塗り・上塗りの3回が基本です。
もしも予定の工事期間よりも極端に早く終了した場合、それは中塗りまでで終了されて、上塗りが手抜きされているかもしれません。
工事期間中の天気と気温
手抜き工事の原因の1つに乾燥時間の不足があるとお伝えしましたが、乾燥時間は季節や気温によって変わってきます。
例えば洗浄の翌日に塗装している場合、日当たりの悪い場所では水分が残っている可能性もあります。
同じ8時間乾燥でも、晴天の日と曇天の日とでは乾き具合が変わってきます。
また例えばメーカー側で気温23度以上で5時間の乾燥が必要としている塗料を使っているとします。
この場合、夏場なら5時間で済みますが、冬場なら20時間の乾燥時間が必要なこともあります。
そのため工事中の天気や気温も大切な証拠になります。
気温の確認は、スマートフォンのアプリや天気予報サイトなど活用すれば簡単にわかります。
塗装工事に関するメモはあくまでも「さりげなく」
以上、手抜き工事が発覚した場合に、確実に無料補修を実行してもらうための対策についてお伝えしました。
工事期間中ずっと家にいることは難しいと思いますが、後々手抜きした点を指摘できるよう可能な範囲でメモをとっていきましょう。
あくまでも、万が一手抜き工事された場合の対策なので、「さりげなく」行い、職人さんとは友好的に接することをお忘れなく^^